

No.6:RAUL(ラウル)株式会社 代表取締役 江田健二氏
「自ら目標を設定、達成し、起業という次のステップへ!!」

もともと会社を作りたかったんです。アクセンチュアに勤めていて、辞めようと思ってから辞めるまでに一年ぐらいあったんですけど、会社を辞める前に、何個か目標を立てたんです。例えば、貯金をするとか、勉強をするとか。その目標が辞めようと思ってから、ちょうど一年ちょっとしたときに達成できたので、それを機に会社を始めたという感じですね。
いついつまでにどうとかはなかったんですけど、自分の中である程度、目標を達成したら、次のステップにという感じで。たまに「2000年になったら。」とかありますけれども、そうなっちゃうと何もしなくても時は来るじゃないですか。そういうのはあまり好きじゃないので、こういう目標達成したらという感じでした。きっかけとしては、自分でいろいろ新しいことをやってみたかったという感じですね。
一つは、お金を貯めるということです。もう一つは、アクセンチュアはいろんな勉強ができるところで、社内にはいろんな資料があったりするんですけど、そういうのを全部自分の中で勉強するということですね。結構、社内の資料は自由に閲覧できる仕組みになっていますが、あまりみんな活用していないように思います。それはいつでも見られるからって思うからだと思います。そうでなくて時間を決めて、勉強することを目標にしました。
一年目は一人でやっていたので、結構大変でした。別にお客さんが最初からついていた訳でもなかったので。いろんな人から仕事を紹介してもらって、お客さんが増えたりしたんですけど、一年目が一番大変だったし、いろいろ学びました。
なんですかね~、あんまり悩まないってことですかね。人からお金を借りて始めちゃうと、凄いプレッシャーで悩みも多いかと思いますし、一年間でここまで行かなきゃいけないと思ってしまうと、大変なことになっちゃうのでそのようなことはしないようにしました。
新しいことを始めるという点では、起業も大学生活を始めるのも同じだと思うんです。私の実家は富山なんですけど、富山から東京の大学出てきたのと一緒かなと。大学出てきた一年目って、授業とかも初めてだし、友達もこれから作っていくような感じだし、サークルも、って色々考えちゃうと結構訳わかんない(笑)。訳わかんない中で、一年目は過ぎていくじゃないですか。なんかそれぐらいのノリでいいじゃないか、っていう感じなんですよね。だけど大学も四年目くらいになると、だいぶんわかってくるじゃないですか。会社だって同じで、これから何十年とやっていく訳なんで、一年目から凄く格好良くしようとか、いろいろやってやろうとか思うと、力入っちゃうし、無駄な動きしちゃうので、そうじゃなくて、自然の出会いを全部大切にして、自分なりのペースでやればいいんじゃないかなって。
一年目振り返るとある程度わかってくる、こういうことが一年やっていると起こるんだ、じゃあ、二年目はこれを、三年目はこれをという感じで。一人でやってたから、そういう自由さはありましたね。きっと初めから5人ぐらいだと大変だったと思うんですよ。人からお金とか借りてたらもう最悪で(笑)。そういう意味でプレッシャーは緩かったと思いますね。
そうですね。一年目を越えてからはお客さんも何社かついてきて、やらなきゃいけないこともある程度わかってきて、徐々に人も増えていきました。ただ、人がある程度増えてくるとコンサルティングという事業だけだと厳しいと感じてきました。他社との差別化がすごく難しかったりだとか、お客さんが私に依頼してくださって、それを他のメンバーに依頼するというのも、ちょっと違った感じになるので、やっぱり、オリジナルのサービスや商品を作らなきゃいけないな、と思いました。
具体的には一年前くらいから考えていて、最近、環境関連のサービスとかをドンドン作り始めているという感じです。基本的には、おかげさまでまあまあ順調で、もちろん小さなトラブルなどはありますが、目立った問題はなく進んでいます。
きっと一番は、「常に考える。」ということじゃないでしょうか。その場で解決できない問題ってたくさんあるじゃないですか。例えば、水が飲みたい時に、その場に水がなかったら解決できないじゃないですか。で、諦めちゃう人が多いと思うんですけど、「水が飲みたかった。」ということを記憶、記録しておくんですね。そして、ある時、こうしたら、水が飲める、っていうアイデアが湧くんです。
こういうことをずっとやっているんですね。なので、「こうなったらいいな。」とか「こうしたいな。」というのをずっとノートに付けていて、それを毎日眺めていると、そのうち、「おっ、これってこうするとできる。」とか「あのときできなかったけど、今だったら、あの人にお願いすればできる。」とかあったりするので、問題は大体解決するんですよ。これは、ノートに書いておくだけで、問題が解決するで、凄く楽なんです。その場では解決しないんですけどね(笑)。考えるというよりは、常に記憶、記録に留めておく、ということですかね。基本、それしかやってないですね。
ドンドンドンドン環境分野にフォーカスしていきたいですね。といっても、環境で産業廃棄物処理の機械を作ったりするとかではなくて、環境サービスですかね。できれば、IT技術を絡めて環境サービスをドンドン作っていく、というのが今の私たちのミッションです。これはきっと、ここ10年は変えないと思います。やっぱり、その方が凄く差別化になりますし、今これをやっているところはあまりないので。
一つは、興味があった、っていうことなんです。「きのまま」http://www.kinomama.jp/という環境や健康を大切にする人のための総合情報ウェブサイトをやってたりしましたので。あとはやっぱり、マーケットニーズがあるっていうか、何となくきっとこれから求められるんじゃないかな、というところと、まだ未開発の分野なので、新しいものをドンドン出していけるんじゃないかな、というところです。
例えば、成熟した産業だと、結構出尽くした感じがあるじゃないですか。でも、今誰もやってなくて、誰も「ビジネスにならない。」と思っているのって、私にとっては、すごいチャンスだと思ったんです。私自身、逆張りの精神があって、ビジネスにならないって言われていて、かつ誰も手をつけていない、というのは「ぜひ、やるべきだ!」と思ってしまうんですよ(笑)。そして、この分野自体、面白いし、やりがいもあったし。
一番は、自分の人生を変えたい人ですね。いい意味で「変えたい!」と思っている人と働きたいですね。弊社みたいなベンチャー企業は、基本的に全てのことが整っている訳ではないので、来てもらっても大企業で働いているよりも損なことがたくさんあると思うんです。例えば、休暇が少ないとかお給料が少ないとか。でも、自分の人生を変えるチャンスはあると思うんですね。会社がドンドン大きくなっていくとか、いろんなことが学べるとか。そういう人と働いていたいし、私もそういう人間なので、そういう人を見ているとすごく清々しいというか、昔を思い出せるというか、今はどうしようもないかもしれないけれど、今の人生を変えたい、という人は基本的に採用するというポリシーです。逆に今、いろんなことができますので雇ってください、という人は、基本的に雇いません。それだと、大企業行った方が、良い条件、良い待遇で働けるんじゃないかと思いますので。
私も大企業で働いた経験がありますし、大企業の良さはわかっています。そういう人の場合、大企業に行った方が良いんじゃないですかとお伝えしています。けれども、自分自身、今の人生、これから伸ばさなきゃいけないところはわかっていて、変えたいんです、っていう人は、基本的にはみんな採用するっていうのが、弊社の採用方針です。そういう人生にハングリーな人が入社すると、周りも凄く刺激を受けます。
実際、弊社に入ったメンバーの多くは、会社入ったときにパソコンできなかった人が多いです。弊社の場合、パソコンできないと、仕事にならないんですけど、今じゃビジネスのシステム設計やっていたり、ブラインドタッチとかできなかった人でも、一年ぐらいやっていたら、何とかなるんですよ。やっぱり、そういう人って、パソコン学びたい、って言っても普通の会社は雇ってくれないじゃないですか。パソコンできませんって言ったら。弊社の場合は「いいよ。」って。そしたら、すごく頑張るんですよね。
時間軸ではなく目標軸で、起業の条件を設定し、自分の中での目標をクリアしたことで、起業をされた江田社長。夢でもあり、人生のステップでもあった起業ですが、「人生を変えるために仕事をする。」という言葉は印象的でした。また、そういう人たちと一緒になって、刺激を受けながら、人生や仕事を楽しみたい、という姿勢も無駄な力が入っておらず、事業が順調に進んでいる証しなのではないかな、と思いました。
得てして、ベンチャー企業でも成長を考えると、大企業との人材の獲得争いに巻き込まれるのですが、今は足らない部分があるかもしれないけれども、人生を変えたいと思っている人と一緒に働きたいという江田社長の考えは、実にユニークで、入ってから人材を育てる、能力を引き出す、といった本当の意味で会社を大きく強くしていける可能性を秘めた考えなのではないかと思いました。